iphone7のおサイフケータイ(FeliCa)の注意点・そもそもApplePayとは?
2016/11/14
いよいよ発売が決定したiPhone7ですが、iPhoneシリーズ初のおサイフケータイ搭載ということで話題になっていますよね。
Android端末からiPhoneに乗り換えを検討しながらも、おサイフケータイ機能がついていないために二の足を踏んでいた方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
多くの人が待ち望んでいたiPhoneのおサイフケータイですが、実はiPhone7でおサイフケータイを使うときに必要となる「Apple pay」というサービスは従来のFelica搭載機と使い方や使える場所が異なるんですよ!
そのため、これまでのFeliCa搭載機では出来なかったことが実現できるなどのメリットがある代わりに、これまで使えていたものが使えなくなる、といったデメリットもあるんですね。
せっかく買ったのにこれまで使っていた機能が使えなくなったなんてことにならないために、ここでは知っておきたいiPhone7のおサイフケータイ、その注意点やメリット、デメリットのほか「Apple Pay」について詳しく解説します。
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目次
そもそもApplePayとは何か?
iPhone7でおサイフケータイを使うために必要な「Apple Pay」というサービスは、iPhone7の発売の発表とともに一気に注目を浴びています。
しかし、そもそも「Apple pay」とは一体なんのことなのでしょうか?
ApplePayとおサイフケータイ(FeliCa)の違い
今回、新発売されるiPhone7は「ApplePay」に対応しているおサイフケータイ(FeliCa)搭載機といわれます。
しかし、「ApplePay」と「おサイフケータイ(FeliCa)」この2つの違いがよく分からない方も多いでしょう。
- ApplePayとは・・・モバイル決済サービスの一つです。クレジットカードまたはSuicaなどのプリペイドカードなどを登録しておくと、支払いのときにカードを出さなくてもオンライン上で決済ができるというサービスです。
- Felicaとは・・・端末の通信機能の一つです。Felicaを搭載している端末を同じようにFelicaに対応している機器にかざすことで決済などに必要な情報を読み取るというものなんですね。
つまり、ApplePayは決済サービスの一つ、Felicaは情報の送受信を行うシステムという違いがあります。
ApplePayサービスは単独でもオンライン上などで使うことができますが、お店や改札などで「iPhoneをかざして支払いをする」ということは、Felica搭載機だから出来るものになります。
ちなみに、「ApplePay」はiPhone7の発売にあわせて2016年10月には日本国内でサービスが始まることが決定していますが、実は欧米諸国やアジア地域を中心にすでにサービスが始まっているんですね。
そのため、既存のiPhone6やiPhone6sでもApple Payに登録したクレジットカードからの決済が利用できるんですね。
ただ、iPhone6や6SにはFelicaが搭載されていないため、iPhone6や6s、海外モデルのiPhone7などのApplePay対応・FeliCa非搭載機では、店頭でFelicaの読み取り端末にかざして支払いをしたり改札を通ることは出来ませんので気をつけて下さい。
それでは、国内で主に使われているおサイフケータイと違うApple社独自のサービス「ApplePay」を使うことによるメリットやデメリットをみてみましょう。
メリット
Apple Payの利用で得られるメリットは大きく分けて2点挙げられます。
- 事前にアプリを起動しておかなくても、タッチするだけで決済ができる。
まず、店頭などで決済するときに支払い方法をあらかじめ選ぶだけで、iPhone7をタッチすると自動的に必要な情報を送受信し支払いの処理をしてくれるため、それぞれのアプリを起動しなくて良いのです。
たとえばSuicaで支払いたいときにSuicaアプリを起動しておくとか、iDで支払うときはiDのアプリを起動してからタッチする必要はないです。
おサイフケータイがすでに搭載されているAndroid端末などをお使いの方は、当たり前じゃんとは思いますが。。。
- Apple Payのセキュリティーが高い。
もう1点、Apple Payの大きなメリットとしてはセキュリティーの高さが挙げられます。
Apple Payの場合、クレジットカードのカード番号などの個人情報をApple社独自の番号に割り当てるのでカード番号などから個人情報を特定されることがありません。
最近ではお店でカード情報を抜き取られた、というような事件も増えているのでそのあたりのセキュリティが高いApple Payはかなり安心して使えるということになりますね。
デメリット
一方で、iPhone7で使えるApple Payサービスにはいくつかのデメリットもあるので、情報をまとめておきますね。
- 電子マネーが使えない
SuicaやiD、Quick Payという支払方法には対応しているApple Payですが、実はEdyやnanaco、WAONなど日常生活でおサイフケータイの利用者が多い電子マネーサービスに対応していないんですね。
今後、Apple Payが国内に浸透すれば変化があるかもしれませんが、Android端末などのおサイフケータイでこれらのサービスを利用している方は、iPhone7への買い替えを少し待ったほうが良いといえるでしょう。
- モバイルSuicaとApplePay Suicaは違う
iPhone7ではFeliCaを搭載しApple Payを利用したおサイフケータイ機能が使えるわけですが、その中でも特に便利な使い方を想定できそうなのがSuicaの利用なのではないでしょうか。
Apple Payではこれまでのおサイフケータイでも利用されてきたモバイルSuica同様にSuicaの定期券機能やチャージなどが利用できます。
ただ、モバイルSuicaのように複数の端末で同じカード情報を登録しておくということができません。
なので、例えばiPhone7とApple watch2の両方を持っていても1枚のSuica情報を登録できるのはどちらか1つだけということになります。
予備を作れないという意味では端末を紛失したときなどにちょっと困る点でデメリットになるんですよね。
また、Suicaへのチャージや定期券の更新などもApple Payに登録したクレジットカードからの決済となるためクレジットカードの登録が必須です。
その点も定期券などとしてSuicaを利用されている方で、未成年者の方などは注意が必要です。
これまでおサイフケータイを利用されていた方は、使えないサービスがあるというデメリットを把握したうえで、必要なサービスが使えるかを確認することが大切なんですね。
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iphone7のおサイフケータイ(FeliCa)の注意点
出典:http://www.apple.com/jp/apple-pay/getting-started/
それでは、iPhone7でおサイフケータイを実際に使うときに注意しておきたい点をいくつかご紹介しますので、あらかじめ予備知識として頭に置いておきましょう。
店頭などで利用する際の注意点
まず、利用方法としての注意点で、iPhone7をFelicaの読み取り機にかざすときにSuica以外のiDやQuick Payを利用する際には「タッチIDに指をのせた状態」でかざす必要があるので気をつけてくださいね。
また、コンビニなどに置かれたおサイフケータイの読み取り機はすべてFelica搭載機種のみの対応となっているため、iPhone7では決済ができますがFelicaを搭載していないiPhone6や6SなどのApple Pay対応機種での決済はできないので注意しましょう。
各社クレジットカードでの支払い方法の違い
出典:http://www.apple.com/jp/apple-pay/getting-started/
今回Apple Pay対応となった各社クレジットカードですが、その支払い方法はApple Payに登録したカードを「Quick Pay」または「iD」に割り当てるというものなので、運営会社などによって支払い方法がQuickPayによるものとiDによるものと異なります。
JCB、au WALLET、Orico、セゾンカード、ティーエスキュービック、ビューカードはJCBの電子マネー「Quick Pay」での支払いです。
一方、NTTドコモやソフトバンクの発行するクレジットカード、三井住友カード、イオンカードはドコモと三井住友が提携している電子マネー「iD」での支払いです。
それぞれの支払い方法によってポイントのつき方などが変わるので、知っておくと便利ですよね。
また、Apple Payでは公式発表によるとすべてのクレジットカード会社が利用できるわけではなく、「JCB」「MasterCard」「アメックス」の3社のみです。
一番利用者の多そうな「Visa」は公式サイトなどでも「対応」とはっきりとは明言されておらず、三井住友カードやオリコ、クレディセゾンなどの対応しているカード会社が発行している場合のみ利用可能なので、とても注意が必要ですね。
逆にEdyが使えない楽天はAppleが公式的に対応と発表していないため、現段階では楽天VISAカードは使える可能性が低いということになります。
このあたりは、利用者や利用シーンが増えることによってサービスは拡大されていくと考えられますが、これまでAndroid端末などでおサイフケータイを使っていた方は気をつけてくださいね。
リアル店舗で利用できるのは、iD・QUICPay・Suicaのマークがある店舗のみ
出典:http://www.apple.com/jp/apple-pay/getting-started/
Apple Payを実際に利用する際にはクレジットカードやプリペイドカードが必要となるのですが、その利用は各社ごとに前述のとおりiDやQuick Payでの支払いに割り当ています。
そのため、支払いはカード会社の対応基準ではなく、iD、Quick Pay、Suicaでの支払いに対応しているかどうかで判断します。
例えば、JCBでの支払いが可能というお店でも、iD、Quick Pay、Suica支払いに非対応だとApple Payサービスを使ったiPhone7での支払いは出来ないということになるので、その違いをしっかりと把握しておくことが必要なんですね。
まとめ
いよいよ始まるiPhone7でのおサイフケータイ生活ですが、Apple社初のFeliCa搭載機種ということもあって、その内容はこれまで日本でよく使われているAndroid機などのおサイフケータイ機能とは細かい点で違いがあります。
特に購入を検討される場合には情報をよく集めてから買い換えないと、失敗につながるおそれもあります。
ぜひ一度この記事を参考にして、使える機能が本当に思っている通りに利用できるのかを知ってから購入に踏み切ってくださいね!
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