iPhone7の耐水性能IP67って?iPhone7/Plus水濡れの損傷は保証対象外
2016/11/14
2016年9月に発売された最新のiPhone7は、おさいふケータイ(Felica)搭載とともにiPhoneシリーズ初の防塵・防水に対応しており、これまで防水機能がないことでiPhoneの購入に二の足を踏んでいた人々の心をくすぐっていますよね。
しかし、iPhone7の防水については耐水性能のレベルを、しっかりと購入する前や利用するときに気をつけて把握しておく必要があるんです。
実際、うっかり水の中に落として故障したあとに保障が利かなくて困った!なんていうことにならないために知っておきたいiPhone7の耐水性能や保障内容について、詳しくまとめてみました。
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目次
耐水性能IP67・そもそもIP〇〇とは?
出典:http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1609/08/news141.html
これまでにもAndroid端末を中心に防水対応のスマホはたくさん発売されていて、すでに防水のスマホも珍しくない存在となっていますが、防水性能の強さを示す「耐水性能」までしっかりと確認しているユーザーは少ないといわれています。
知らないでいると水に濡らしてしまったときトラブルの原因にもなってしまう耐水性能、iPhone7の場合は「IP67」という規格で設計されているんですが、この「IP」や「67」という数字はどんな意味があり、どのあたりまで防水できるようになっているのでしょうか。
IPのIとは
そもそも「IP67」というのは「IEC(国際電気標準会議)」と「JIS(日本工業規格)」が定めた、電子機器などの中に異物が入ることに対する保護のレベルを表す等級のひとつで、頭のアルファベットIとP、数字の左側と右側、それぞれに意味がある「保護特性記号」といわれるんですね。
この保護特性記号には次のような意味があります。
- I…人の体や固形物に対する保護があることを示し、0~6の数字で等級のレベルを表しています。
引用元:日新産業株式会社
数字が大きくなるほど保護のレベルも高くなります。
0は保護なし、1~4までは人体(指先や手など)が内部の基盤などに触れる可能性がなく、決まったサイズの固形物(たとえば工具やワイヤーなど)も入らないように設計されている機械につけられます。
5は粉塵が中に入らないように防止し、さらに粉塵が少し入っても正常な動作をするように設計されている機械につけられますが、iPhone7の場合は「IP67」なのでIの等級値は「6」になります。
「I」の等級を示す数字は「IP○○」の左側に表示されているので、「IP67」のiPhone7の場合は、Iの保護等級「6」が最高クラスの「耐塵」となり、もともと粉塵が中に入らない設計となっているんですね。
ちなみに、よく「IPX5」などという記載を見かけますが、この場合防塵テストはしていないので「X」で表されているということになりますよ。
IPのPとは
- P…水が機械の内部に入ってくることに対して保護があることを示し、「IP○○」の右側にある0~8の数字で設計のレベルを表します。
引用元:日新産業株式会社
数字の0は水の浸入に対してまったく保護がされていない状態、1~2は落下した水滴程度、3が雨、4が水道で手を洗ったときなどにかかる飛沫程度、5だと直接水がかかる程度まで内部に水が入らないよう設計されているということになります。
スマホの防水機能の場合、だいたいの目安としては、1~4あたりまでが「生活防水」といわれるもので、5以上が「防水スマホ」として発売されているようです。
防水の保護レベルが6になると、波などの強い勢いで水がかかっても内部に水が浸入しない設計となるため、川やプールで遊んだりするときにも使えるレベルです。
7の場合、規定の圧力と時間内で「水中」につけても内部へは水が入らない設計をされているということを表しています。
8という最高クラスの基準は、「水没」に対する保護がある「水中型」のため完全密閉された設計で、たとえばダイビングのように水中の深いところで潜るときなどに利用しても水が内部に入らないとされています。
ダイバーズウォッチなどは大体この「8」の等級がつけられています。
改めてiPhone7/Plusの防水防塵性能のレベルと注意点
iphone7の「IP67」が示す「7」の等級は上述のとおり「水中での使用時も内部に水が入らない」設計になっていることが分かります。
このため、IP67のiPhone7は粉塵が内部に侵入しない「耐塵型」であり、一定の規定内であれば水中でも利用できる「防浸型」であるといえるのですが、この「防浸型」で注意しておきたいのは利用シーンなんですよね。
「防浸型」あくまで水の浸入を防ぐことなので規定以上の圧力がかかったり、長い時間水中につけていると水が内部に入ってしまう可能性があるんです。
「IP67」のiPhone7は耐水性が非常に高いものではありますが、水の中に長時間浸けても「水が中に入らない」ものではないので利用シーンにはくれぐれも気をつけておきましょうね。
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【iPhone7/Plus】水濡れは保証対象外と公式が表面・・・
iPhone7/PluはiPhoneシリーズの中で初めて防水に対応している機種ですが、実はその規格である「IP67」だと内部に水がまったく入らないというわけではないんですよね。
これまでにも、Android端末などの防水スマホでは「防水レベル」をきちんと見極めていなかったことによる、水濡れをしたときの故障や修理、保障のトラブルがよく起きています。
けして安い買い物とはいえない iPhone7/Plusなので、きちんと使用前には防水性能とともにその保証内容を確認しておく必要があるのですが、ここで公式サイトを見てみるとこのような表記があるので注目しておきましょう。
iPhone 7とiPhone 7 Plusは防沫性能、耐水性能、防塵性能を備えており、実験室の管理された条件下でのテストにより、IEC規格60529にもとづくIP67等級に適合しています。
防沫性能、耐水性能、防塵性能は永続的に維持されるものではなく、通常の使用によって耐性が低下する可能性があります。
iPhoneが濡れている場合は充電しないでください。
クリーニングと乾燥の方法についてはユーザガイドをご覧ください。液体による損傷は保証の対象になりません。
引用元:Apple公式サイトiPhone7概要ページhttp://www.apple.com/jp/iphone-7/
この内容を確認すると、Appleでは公式的に iPhone7/Plusの内部水濡れによる故障は保証の対象外であるとしていることが分かりますね。
あくまで iPhone7/Plusの防水防塵性能を表す「IP67」は、規格に基づいた試験を行い、その条件で利用したときに「内部へ水が入らない」ことを表しているだけです。ちなみに、お風呂(お湯)や海水などの利用もダメです。
水が実際に中へ入った場合の正常動作を保証するものではなく、また内部へ水が入った場合の故障に対しては規格外の使い方をしたと判断されるため保証がきかないということになります。
もし、水中などで利用して内部に水が入ってしまって正常に動かなくなってしまった場合は、保証期間内であっても有償での買い替えなどが必要です。
iPhone7/Plus を利用する際は防水とはいえできる限り水中に浸けない、落としたときはすぐに回収する、などの注意をしながら使うように心がけておきたいですね。
まとめ
iPhoneシリーズ初の防水端末だからこそ、きちんと知っておきたいiPhone7の耐水性能IP67が示す防水・防塵性能のレベルと、利用する前に理解して注意しておきたいiPhone7/Plus水濡れの損傷に対する保証をまとめてみました。
かなり防塵については最高レベル、防水に関してもうっかり水中に落とした!という程度であればまったく問題のない高いレベルの性能があるiPhone7/Plusですが、「内部に水が入らない」設計を示す基準と「内部に水が入ったときの故障・修理に対する保証」は別モノだという点に気をつける必要があることが分かりました。
Phone7/Plus の場合、内部に水が入ってしまったときは保証対象外になるということを忘れず、利用する場面に注意しながらトラブルにならない使い方をしてくださいね。
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